あなた仕様の光学樹脂
ユピゼータ®EPの成形における分解の種類
特殊ポリカーボネート材であるユピゼータ®EPは、成形加工条件によっては熱分解や加水分解を生じます。それらの分解によって、強度低下、変色、ガス発生等により成形不良に繋がります。安定した成形のためにはこれらの分解を最小限に抑えることが重要です。
基礎知識
熱分解の機構と対策
熱分解は熱エネルギーと溶融樹脂中に微量に溶存する酸素の影響で分子切断が起こる現象を言います。この分解に伴い、強度低下や樹脂の着色、ガスによる成形不良が生じます。熱分解には温度と時間が関係しているため、必要以上に高温で成形したり、成形機内での樹脂の滞留時間が長くなると分解が生じやすくなります。分解機構はポリマー構造に依存し、系内でラジカルが生じ、酸化されやすい部分が変化するものや、隣接する結合同士で結合の組み換えが生じ、主鎖切断が発生するものなどがあります。
加水分解の機構と対策
加水分解とは、ポリカーボネート樹脂やポリエステル樹脂などのように、分子中にエステル結合を有する材料が水と反応して、結合部が分子切断を起こす現象です。この分解に伴い、流動性のバラつきが生じ、強度が低下したり、シルバーや気泡の発生、ハナタレや糸引きなどの成形不良が生じたりします。特殊ポリカーボネート材であるユピゼータ®EPも、僅かな水分の影響で加水分解を引き起こしてしまうため、適切な設備や条件にて乾燥することが非常に重要です。
ユピゼータ®EPの予備乾燥条件
特殊ポリカーボネート材であるユピゼータ®EPは、成形前に予備乾燥が必要です。乾燥温度が低いと残留水分率が高くなることが知られています。小型レンズなどの精密成形では、水分による成形不良を防ぐため、残留水分率を0.01%未満に低減することが重要です。そのため、ユピゼータ®EPでは120℃で6時間以上(*)の乾燥を推奨しています。
成形時の再吸湿挙動とその対策
予備乾燥した特殊ポリカーボネート材であるユピゼータ®EPは短時間で吸水し、室温では20分程度で推奨範囲の<0.01%を超えます。 特に、ホッパー内での滞留時間が長いと温度が低下し、再吸湿を促進します。 そのため、乾燥後の再吸湿抑制にはホッパドライヤーが有効です。
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